2023/12/06 11:31



最近、いちご農家になりたいという方のお話しを聞く機会が増えてきました。

自分たちのことが参考になるかどうかわからないのですが、自分たちの今の現状を包み隠さず書き記しておこうと思います。


2019年にいちご農家になった私たち夫婦。


もともと全く違う仕事をしていました。

夫は服飾関係の教師、私は保育士。

先生だった私たち、お互いかなり多忙でした。

休日は常に持ち帰りの仕事があり、休みの日も何かしら書類作成などに追われていたのが現状。

やりがいを感じていたので嫌いな仕事ではなかったけど、

常に頭の片隅に仕事のことがあり、お決まりの日曜日のサザエさんの時間になると次の日が来るのがもう憂鬱で憂鬱で仕方なかったんですね。

あの気持ち、既に懐かしいです、

これだけは言えるけど、農家になってからは、どんなに忙しくても次の日が来るのが嫌だと思ったことは無いと思う。


私は、保育士をしていましたが長男の出産を機に育児休暇に入り、一旦現場から離れました。

そんな最中、夫の生活は変わらず

常に朝一番の電車で仕事へ行き、帰ってくるのは日付が変わる頃。

帰ってきて、ご飯を食べ、また家で仕事して、

朝が来る。その繰り返しの毎日。

息子と接することができるのは唯一、日曜日だけ。

常に何かに追われて仕事をしている姿は、今思うとほんと辛そうだったなぁ


息子が産まれてから、子どものかわいい時期は一瞬で過ぎ去っていくのに、自分たちの人生は、これでいいのか?と、お互い疑問をもつようになりました。

ずっと我慢して、仕事をしていくべきなのか?

それは当たり前のことなのか?

家族みんな一緒にいれる時間が確実に少ない。

そう思っていた矢先、遂に夫は体調を崩しました。どちらかといえば精神的にだいぶきていた。


一度切りの人生だし、心身すり減らしてまで一生働くべきではない。と。私は思ったので、

仕事を強制的に辞めてもらいました。


それで何故いちご農家になったかというと。

今思えば、神様が巡りあわせてくれたように思うのだけど。


長くなったので今日はこの辺で、続きはまた後編で書きます。


渡辺愛未