2022/03/10 01:56



もう2日過ぎてしまいましたが、3月8日は 「ミツバチの日」 だそうです。
いちごの栽培には、蜂の役割はとても欠かせない存在。
花粉を運んで、受粉してくれるだけではなく、蜂が花粉の周りをクルクルと移動してくれるお陰で、
綺麗に受粉が出来、形の綺麗ないちごの実がなります。

family農園watanabeでは、生産当初から西洋ミツバチがこの役割を果たしてくれています。
花が咲く頃になると、養蜂場から巣箱ごとレンタルさせてもらうのです。

写真 西洋ミツバチ

一方、今年は新しくハウスを建てて、こちらのハウスではクロマルハナバチが活躍しています。


写真 クロマルハナバチ

クロマルハナバチは、大人の親指の先ぐらいの大きさで、始めはこの大きさにびっくりしていました。

でも、性格は温厚で、人を刺すことはありません。今では可愛いとさえ思うようになりました。

少ない数でもよく働いてくれること、寒い温度でも活発に動いてくれるので、とても優秀な蜂。

色んな作物の役に立ってくれているそうです。


西洋ミツバチは、寒い温度だと、なかなか巣箱から出てきてくれないんです〜

では何故、西洋ミツバチを使うのか?

それは、西洋ミツバチの習性にあります。

西洋ミツバチがいるハウスは、古いハウスので、あちらこちらに隙間があります。

でも、西洋ミツバチは必ず自分の巣箱へ戻るという性質を持っているので、ハウスの隙間から外へ出ていったとしても、きちんと自分の巣箱へ戻ってきてくれるのです。賢い蜂です!クロマルハナバチは、戻ってこれないそうです。また、クロマルさんは外来種なので、ハウスの外に出してはいけないというのもあります。


西洋ミツバチの巣箱は、いちごの収穫が終わると、また養蜂場の方にお返して、そこからまたお世話をしてくれます。

そうやって巡り巡っているのが西洋ミツバチ。


クロマルハナバチさんは、寿命が短く、栽培期間中、何度か入れ替えます。いちごの生産が終わり、最後に生き残ったのクロマルハナバチたちは、焼却処分しなきゃいけないみたいで。。

まるで人間の為に生命を燃やすようで、なんだか申し訳なく、悲しい気持ちになりました。

それは私だけではなく、夫も一緒だったのです。

この気持ち、忘れてはいけないね。と話しました。

こういうことに慣れてはいけないと強く思ったのです。

蜂も生き物だから。

知れば知るほど奥が深い、イチゴと蜂の関係。


私たち生産者にとって、ほんとに蜂は神様。

来シーズンはもっと、生命の循環や環境のことを考えて何を選択し生産していくのか。

蜂にも優しい農家になれたらいいなぁと思った

ミツバチの日でした。


初心忘るべからず。


family農園watanabe 渡辺愛未